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Teneral of Cicadas

​ 夏の風物詩であるセミには、一晩のほんの短い時間にだけ魅せる姿がある。最も無防備で最も美しいその姿は「テネラル」。羽化直後の身体が固まる前の姿である。
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ミンミンゼミ
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ニイニイゼミ
ヒメハルゼミ
ミンミンゼミ Hyalessa maculaticollis
東日本では市街地でも多く見られる馴染み深いセミ。特徴的な鳴き声ゆえ、日本の夏の表現として映像作品でもよく用いられる。
ヒグラシ Tanna japonensis
​薄暗い木の密集した環境を好む。ある程度の自然度を要求するため、適当な環境では見られない。朝方夕暮れにカナカナと儚く鳴く。
ニイニイゼミ  Platypleura kaempferi
市街地では最初に現れるセミ。本種が鳴き始めると夏がやってくるなと感じる。小型かつ樹皮に紛れる模様なため、発見は少し難しい。
アブラゼミ  Graptopsaltria nigrofuscata
​日本全国的に市街地でよく見られる。有色翅を持つセミが都市部の人間の生活圏で普通種なのは世界的にも珍しい。
ヒメハルゼミ Euterpnosia chibensis
関東以西の照葉樹林に分布し、夕刻によく鳴く。合唱性があり、一匹が鳴き始めると蝉時雨になる。
クマゼミ Cryptotympana facialis
西日本では大発生する大型のセミ。年々温暖化による影響か、生息域を広げているため関東でも鳴き声を聞く。新成虫は黒い身体に黄金の毛を纏い、高級感がある。
ツクツクボウシ
ツクツクボウシ  Meimuna opalifera
​晩夏が最盛のセミ。鳴き声は複雑で3度変化するうえに、他のオスが鳴いている際は被せるように別の音を出す。
タケオオツクツク Platylomia pieli
埼玉の一部地域に移入した中国原産の外来種。かなり大型で、クマゼミより大きいかも。夕方に機械音のような鳴き声を出し、竹林に産す。
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