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オカヤドカリ Land Hermit Crab
オカヤドカリ類は、亜熱帯から熱帯の島嶼域に生息する陸生の甲殻類である。日本では南西諸島や小笠原諸島を中心に分布し、ヤシガニ(オカヤドカリ科ヤシガニ属)を加えて8種が確認されている。日本ではオカヤドカリ属(Coenobita)が国の天然記念物に指定され、保護されている。
オカヤドカリ Coenobita cavipes
内陸性が強く、山の中でも見つかる。
ナキオカヤドカリ Coenobita rugosus
最もよく見られ、砂浜に多い。
サキシマオカヤドカリ Coenobita perlatus
発色の良い個体は苺のよう。
オオナキオカヤドカリ Coenobita brevimanus
丸くて大きな左鉗脚を持つ。
オオトゲオカヤドカリ Coenobita spinosus
謎が多く、日本ではまず見つからない。
ムラサキオカヤドカリ Coenobita purpreus
日本固有種で、美しい青色に成長する。
コムラサキオカヤドカリ Coenobita violascens
成体は青紫だが、幼体は赤い。
ヤシガニ Birgus latro
世界最大の陸生甲殻類。

オカヤドカリ
-Land Hermit Crab in Japan-
日本分布全8種の詳細説明に加え、種判別の要点も紹介。なかなか見ることのできない幼生の写真までをも掲載しました。もちろんヤシガニにおいても幼生から幼体、成体まで網羅。全ての写真を筆者自ら撮影し、拘り抜いた渾身の作品となっています。日本のオカヤドカリの本としては完成系に近いと自負しています。現在好評につき完売しておりますが、改訂版の出版を考えていたりもするため、気長にお待ちいただけたらなと思っております。グレードアップさせたいので、それなりの情報と写真を得次第作業に取り掛かっていくつもりです。
さらに世界にまで広げると、オカヤドカリ類は17 種分類されている。しかし、一部の種は情報が全く見当たらず写真すら拝めない。全種この目で見てみたいとは思うものの、調べるほどに無理でしょ…となる。せめて太平洋の種をコンプリートして、オカヤドカリ -Land Hermit Crab in Pacific Rim- を上記本の改訂版として書きたいなぁ。
Coenobita carnescens
フシグロオカヤドカリ (仮)(節黒)
太平洋南西部:ポリネシア周辺
Coenobita compressus
ハクボオカヤドカリ(仮)(薄暮)
太平洋東部:中米周辺
Coenobita longitarsis
不明:インドネシア?
Coenobita pseudorugosus
アカツキオカヤドカリ
太平洋西部:フィリピン周辺(〜インド洋)
Coenobita scaevola
オオマナコオカヤドカリ (仮)(大眼)
インド洋西部:紅海周辺
Coenobita clypeatus
カリブオカヤドカリ(仮)(Caribbean)
大西洋西部:カリブ海沿岸域
Coenobita lila
ウスムラサキオカヤドカリ(仮)(薄紫)
太平洋西部:マレー半島南部
Coenobita olivieri
不明 :タヒチ周辺?
Coenobita rubescens
ベニオカヤドカリ(仮)(紅)
大西洋東部:ギニア湾周辺
Coenobita variabilis
レンガオカヤドカリ (仮)(煉瓦)
太平洋南部:オーストラリア北西部周辺
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