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東京都の爬虫類
日本の首都である東京都には、意外にも多くの爬虫類種が分布している。東京本土にて確認できる種自体も本州に生息しているものは全て確認されているうえに、南に広がる東京諸島(伊豆諸島・小笠原諸島)がさらに種数を押し上げる。東京に住んでいるから、野生の爬虫類なんて他県の遠い山の方に行かないと見れないなんてことはない。ここでは筆者が観察することのできた種を紹介していきたいと思う。
ニホンヤモリ Gekko japonicus
撮影:港区
街中でもよく見られ、都心の爬虫類癒し担当。
草木のある公園や、公園に隣接する建物に多く見られる。
ミナミヤモリ Gekko hokouensis
撮影:八丈町
八丈島に南西諸島から移入し、殖えている。海岸の岩場や内陸の人工物などでよく見られた。
ホオグロヤモリ Hemidactylus frenatus
撮影:小笠原村
小笠原諸島に移入し、殖えている。キュキュキュッと鳴き声が壁からしたら正体はこのヤモリ。
オガサワラヤモリ Lepidodactylus lugubris
撮影:小笠原村
オガサワラヤモリなのに小笠原諸島の個体群は移入。単為生殖で殖える。とても可愛い。
ニホンカナヘビ Takydromus tachydromoides
撮影:あきる野市
スベスベしていないタイプのトカゲ。尻尾が長い。23区内でも緑地では普通に見られる。
ヒガシニホントカゲ Plestiodon finitimus
撮影:羽村市
スベスベしているトカゲ。スキンク。広い環境が必要で、都市部では限られた場所でしか見ることができない。
オカダトカゲ Plestiodon latiscutatus
撮影:大島町
伊豆半島から伊豆諸島に広く分布している。ニホントカゲとの形態での種判別は難しい。
オガサワラトカゲ Cryptoblepharus nigropunctatus
撮影:小笠原村
小笠原諸島固有の瞼がないトカゲ。父島では数が減っており、見つけるのに苦労した。
グリーンアノール Anolis carolinensis
撮影:小笠原村
小笠原諸島に移入し、貴重な海洋島生態系を荒らしている特定外来生物。緑から茶へ大きく体色を変化させる。
アオダイショウ Elaphe climacophora
撮影:あきる野市
本土で最も普通に見られる種で、東京本土どこでも探せば見つかる。
カラスヘビ Elaphe quadrivirgata
撮影:大島町
シマヘビの黒化個体(メラニスティック)。伊豆大島のシマヘビは黒化型が優先している。(普通色彩いない説)
ヤマカガシ Rhabdophis tigrinus
撮影:八王子市
自然の残った川沿いや田んぼでよく見られる。体色の地域差個体差が多様。東京のは赤いよく知られてる模様。
ヒバカリ Hebius vibakari
撮影:八王子市
山や小河川、湿地でよく見られる。穏やかで可愛い。いくつかの環境条件を満たしていれば都心三区でも見られる。
ニホンマムシ Gloydius blomhoffii
撮影:八王子市
自然が残っていないと意外と見れないヘビである。まむし注意の看板があっても全然見つからなかった。
ジムグリ Euprepiophis conspicillatus
撮影:奥多摩町
春秋に見ることができるヘビ。幼体は綺麗な赤模様だが、成長すると茶一色になる。なかなか会えない。
タカチホヘビ Achalinus spinalis
撮影:八王子市
珍しいが、いるところにはいる。幼体は黒紫色でとても美しいだけでなく、光を虹色に反射してさらに美しい。
シロマダラ Dinodon orientale
撮影:八王子市
珍しいが、コツをつかめばそれなりに見れるらしい。成長に伴い、白部分は茶色味を帯びる。爬虫類食。
ブラーミニメクラヘビ Indotyphlops braminus
確認:八丈町
八丈島や小笠原諸島で確認されている。ミミズのような姿だが、動きは蛇。夜間は意外と活動的で昆虫食。
ちなみに、私の元拠点である都心三区では(~2018年)
アオダイショウ・ヒバカリ・ニホンカナヘビ・ヒガシニホントカゲ・ニホンヤモリ・クサガメ・ミシシッピアカミミガメ
を見ることができた。まだ他にもいるらしいので機会があれば追加していきたい。
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